経験年齢、肩書き、賞など、これらがあると他人から指摘やアドバイスが受けにくくなると思います。
それは他人側が遠慮するからではないでしょうか。


もちろん受け側が聴く耳をもっていなければ当然指摘やアドバイスをしてくれるものではありませんが、聴く耳をもっていたとしても他人は思い込みで遠慮するのかもしれませんね。


音楽の詞を考える人のことを考えていて、ふと思ったので書いてみましたが、芸術とは関係のない世界(例:会社員の社会)でも同じことが言えるのではないでしょうか。


先輩や上司に「間違っていますよ。もっとこうした方がよくないですか?」って言える人は、その先輩や上司との関係が良好に築けているからできることなのでしょうか。

家庭教師をしていた頃の話

もう10年ほど前になりますが、大学生のときに家庭教師をしていました。
下世話な話ですが、単純にお金になるからという理由もありました。
ただ、中学生や高校生といった世間をまだ知らない純粋な人を相手にすることなので、やるからには責任をもって、間違っていたとしても少なくとも精一杯やろうという気持ちがあったことを今でも思い出すことができます。


最初は家庭教師を斡旋してくれるような会社に登録して、何件かのご家庭で家庭教師をすることになりました。
斡旋してくれるその会社はご家庭に教材を売って、それを教える家庭教師を派遣するというスタイルだったのですが、我々家庭教師に対しては教え方の指導などは何もなく、毎月の実施報告と、電話での仕事の依頼だけの関係でした。


依頼がきたら、あとは自分でそのご家庭と最初の日取りを決めて、家庭教師をする。
家庭教師をしたら、実施報告書を書いて、ご家族の方にサインをもらって、月末に実施報告書を会社に提出し、報酬を振り込んでもらうような毎日です。


会社側は、講師をしている私たちの管理など何もしてくれていません。仕事の依頼の電話だけでもすぐにわかります。私がどれだけのご家族を担当しているのを知らずに、どんどん斡旋してくるのです。
ましてや、こちらはご家庭に売られている教材や、家庭教師1回あたり(90分)の金額さえ知らない状態です。
さらには、ご家族の方から「先生は会社の研修で毎月指導方法を学んでらっしゃるって聞きましたが」と言われる始末。
こんな会社があるのかと愕然としましたし、教育を食い物にしているこの会社に憤りさえ感じました。まぁ今では1つの経験値をつけさせてもらったと思っていますが。


さて、最初にサインをさせられた誓約書(内容は覚えていません)のこともあり、会社を相手に直接戦うことができなかった大学生の私は、きっと誓約書違反なのでしょうが間接的に戦うことにしました。
(サインした以上私の方が立場が悪いことは承知ですが、10年も前の話なので時効かな?><)


1.その会社の登録を解除する。  あっさり辞めました。
2.担当しているご家庭に事情を話し、講師派遣をストップしてもらう。
  私が辞めたことを知った会社は別の講師を派遣するため、講師派遣をストップしてもらいました。
  家庭側は教材費はすでに払ってしまっていますが、講師はいつでもストップできる仕組みでした。
3.そのご家庭と直接個人契約する。  その後も直接担当させていただきました。


大学生の私ができることは、これくらいだったのですが、それでも担当しているいくつかのご家庭に満足してもらうことができるようになりました。
教材費を払っているご家族側からすれば、教材を最後まで面倒見てよ!とお思いになるかと思いますが、私はその部分を決して疎かにした訳ではありません。
その部分については、実践編でお話できればと思います。

リソース、期日を決めるのではなく、要望・希望・期待を確定する

先日、デブサミの感想?を書きましたが、その中でどうしても気になる箇所があったのでもう少し掘り下げてみます。

ウォーターフォールは、要求ありき。リソースと期日は要求によって変える。
アジャイルは、リソースと期日ありきにして、要求を決める。選択する。絞る。

この話は、日本IBM社の玉川憲氏のセッション「Agility@Scale(アジャイル開発のスケールアップ)を実現する14のベストプラクティス」の中で、三角形を2つ(底が安定した方と底が尖った方)を並べてお話してくださったヒトコマを私なりの解釈で文章化したものです。

スライドをご覧になりたい方は、以下のURLからどうぞ。三角形の絵は19ページにあります。
Agility@Scale(アジャイル開発のスケールアップ)を実現する14のベストプラクティス

安定した三角形はウォーターフォールを説明している図です。
上の方が確定させるもので、その確定したものに対してリソースや期日を見積もる ということが表されています。

一方、尖った三角形はアジャイルを説明している図です。
こちらは、リソースや期日を確定させて、それに対して要求を見積もる?決めていこう という図です。

玉川氏は、この話のまとめとして「請負型から支援型にできるかどうか」だとおっしゃいました。

確かに、リソースや期日を確定させるのであれば、今の請負型の契約形態は不向きですからね。
なるほど。確かに面白くまとめられていると思います。
が、"要求"よりも"費用"が先のように聞こえるので、ちょっと無理ではないかと思っています。

ではどうするか。
私は、"要求"よりも"要望"・"希望"・"期待"を確定すればいいのではないかと思っています。

IT業界で使われている"要求"は、お客様の要望や希望、期待を実現するための具体化した案も含んでしまっているため、あえて "要望"・"希望"・"期待"という文字にしましたが、お客様が真に求めている部分、システム屋さんに頼んだ経緯や、どんな背景があって、どんな結果を求めているかを聞いて、お客様が考えている具体的な案とは、切り離して考える必要があるとおもいます。

つまり、お客様が考える具体的な実現案は、お客様の環境に合わせた実現案でもあるでしょうし、良かれと思って考えてくださっている部分も含んでいると思いますので、そこはまず置いといて、"要望"・"希望"・"期待"を聞いたうえで、費用も加味して、要求を決めていくことが必要なのではないかと思いました。

デブサミ2010にいってきた

開催すら危ぶまれたデブサミ2010も無事終了。
今年も行ってよかった。

ブログやネットの記事を読んで、IT業界の状勢を"知る"ことはできるが、デブサミのようなところでトップレベルの方々が講演してくださると、"実感"が伴う。
聞いたこともないことや、知らないことも沢山あるが、これについても短期間で集中して聞けるので非常に勉強になる。

ざっとメモしたものを書いていこうかな。

NoSQL(KVS や RESTful)

Fail Often Fail Quick Fail Cheap

テクノロジーは維持する期間が短いために差別化には向いていない。規範やヒューマンスキルで差別化を図る

差別化を図る部分(コア)に何割かのリソースを!儲かっている部分だけにリソースを割かないこと!

上位50位は平均4.8年で入れ替わる。残ってる企業は戦略を変え続けている。

システムは長期で高コストだから、しっかりしたものを。。。ドキュメントも多くなる
短期で低コストなら、多少失敗しても になる

要求は1年後に30%ムダになる

バックログ(ToDoリスト)から1つずつ取り出して、チーム(小数)で開発する

ストーリ(柔軟な要求)
タスク(やるべきこと)

ウォーターフォールは、要求ありき。リソースと期日は要求によって変える。
アジャイルは、リソースと期日ありきにして、要求を決める。選択する。絞る。
請負型から支援型にできるかどうか!


さぁ〜頭もすっきりしたことやし、アイデアをまとめて、会社に提案してみよっと

お時間よろしいでしょうか

「お時間よろしいでしょうか」について、あちこちで必要/不要の論議がされていますが、この議論とは関係なく、言葉遣いについて思ったことを記載します。


「お時間、ございますでしょうか」ではないでしょうか。

でも、先輩や上司に質問や相談するときに、「ございますでしょうか」はちょっと堅苦しいですかね。

いろんなものの見方、考え方


「日本のニュースは、悪いニュースばかり」
たしかに、悪いニュースばかりですね。でもどうして悪いニュースばかりなのでしょうか。
今はどうかというのは置いといて、日本は世界の中でも、安心・安全な国で、悪いことはあまり起きない、悪い事件は珍しいと信じています。
そのため、マスコミは悪いニュースを中心に報道しているものと思われます。


たしかにまだまだ世界と比べれば、日本は安心・安全なのかもしれませんが、数十年前の日本と比べたらどうでしょう。決してこれまで信じてきた安心・安全な日本ではなくなってきています。


日本が豊かだったころは、悪いニュースがあれば「なんて酷いんだ」と言って、また豊かさを感じていたのではないでしょうか。
しかし、さきほども言ったとおり、現代人は日常に豊かさを感じなくなっています。


こういう時こそ、良いニュースを流すという考え方があっても良いのではないでしょうか。
良いニュースが人々をほっとさせ、心に豊かさを与えられるのではないでしょうか。
他のニュース番組が報道しない良いニュースを流せば、視聴率も上がるかも。


ただ、良いニュースばかりが流れる日本というのも困りものかもしれません。
日本は悪いことばかりだと認めているようなものですからね。